HideChilds = False
SystemName = NewsItem
 

インヒビター保有重症血友病A患者の免疫寛容導入療法にイロクテイト®を使用した 後方視的研究の分析結果をHaemophilia誌に発表

カテゴリ:
印刷用
2018年2月22日 0:00
本資料は、米バイオベラティブ社が 2018年2月14日(現地時間)に発表したプレスリリースを日本語訳として発表させていただくものです。よって必ずしも日本の状況を反映したものでないことをご了承ください。内容につきましては原本である英文が優先します。

マサチューセッツ州ウォルサム、2018年2月14日 – 希少血液疾患の患者さんの人生を変えることに邁進するグローバルなバイオ製薬企業のバイオベラティブ(ナスダック:BIVV)は本日、イロクテイト®[遺伝子組換え血液凝固第VIII因子Fc領域融合タンパク質製剤]を免疫寛容導入療法(ITI)に使用した後方視的研究の分析結果がHaemophilia誌に掲載されたことを発表しました。これらのデータは、インヒビター保有重症血友病A患者さんの免疫寛容導入療法におけるイロクテイト®のポテンシャルを支持する相次ぐエビデンスに追加されることになります。この分析結果は2018年2月13日、Haemophilia誌のアーリービュー原稿としてオンライン版に掲載されました。

インヒビター(抗体)の発現は、血友病患者さんにとって最も重症度の高い合併症のひとつであり、重症血友病A患者さんの約30%に認められます1。現在、インヒビターを消失することが標準治療となっており、ITI療法が血友病患者さんのインヒビターを消失する唯一の方法と考えられています2。ITI療法では、凝固因子の長期かつ短間隔での定期的な投与を実施することで、補充凝固因子に対する免疫寛容を誘導します。この免疫寛容を介してインヒビター発現に至る免疫応答を抑制することで、再び凝固因子補充療法が正常に受けられるようにする必要があります。一般的に12~18カ月で改善が見られますが、難しい症例では2年以上を要すこともあります3

今回発表された後方視的研究では、ITI療法にイロクテイト®を使用した19例(未治療7例、レスキュー治療12例)のデータが分析されました。分析の結果、ITI未治療患者7例中4例は中央値7.8カ月で免疫寛容を達成し、残り3例はイロクテイト®によるITI治療を継続しており、うち2例はインヒビターレベルの低下が認められています。別の因子療法を試して失敗した12例では、7例が中央値3.3カ月でインヒビターレベルが陰性となり、1例がインヒビターレベルの低下を示しました。残り4例はイロクテイト®によるITI治療に奏効しませんでした。分析時点で19例中16例がイロクテイト®の予防投与またはITI療法を続けており、有害事象は認められていません。詳細はこちらをご覧ください。

バイオベラティブのシニア バイス プレジデントのマハ・ラーダークリシュナン医学博士は次のように述べています。
「インヒビター発現は重症血友病A患者さんにとって非常に大きな問題であり、負担となっています。今回の分析結果は、ITI療法におけるイロクテイト®の科学的研究をさらに追加・継続して、この遺伝子組換え血液凝固第VIII因子Fc融合タンパク質製剤がインヒビター保有患者さんの免疫寛容を速めるかどうかを判断する必要性を確認し、支持するものとなりました。バイオベラティブは血友病患者さんのアンメット・ニーズの解決に力を注いでいます」

バイオベラティブと共同研究者のSwedish Orphan Biovitrum AB (publ)(Sobi社)は、インヒビター保有重症血友病A患者さんを対象にITI療法におけるイロクテイト®の使用をさらに評価するための2件の前向き試験(NCT03093480とNCT03103542)を開始しています。

イロクテイト®について
イロクテイト®[遺伝子組換え血液凝固第Ⅷ因子Fc領域融合タンパク質製剤]は、血友病A患者さんを対象とし、Fc領域融合技術を用いて体内を長時間循環するよう開発された、遺伝子組換え血液凝固第Ⅸ因子製剤です。第VIII因子を免疫グロブリンGサブクラス1(IgG1:身体に広くみられるタンパク質)のFc領域に融合させることで、イロクテイト®は自然の経路を利用して、より長時間体内に留まることが可能になります。Fc領域融合技術は15年以上使われてきたものですが、バイオベラティブとSwedish Orphan Biovitrum AB(publ)(Sobi)がその技術を最適化し、血友病の治療に利用する最初の企業となっています。イロクテイト®は、動物やヒトの添加物を用いずにヒト細胞株を使用して製造されています。
イロクテイト®は、米国、日本およびカナダにおいて承認されており、バイオベラティブによって販売されています。また、オーストラリア、ニュージーランド、ブラジル、サウジアラビア、クウェートなどの国々でも承認され、バイオベラティブはそれらの地域での販売権を有しています。EU、スイス、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェーなどの国々ではElocta®として承認されており、Sobi社によって販売されています。
他の因子置換療法剤と同様、血友病Aの治療中に、アレルギーのような過敏反応およびインヒビターの発現が起きる可能性があります。イロクテイト®/Elocta®については、未治療の患者さんを含め、インヒビターの発現が観察されています。詳細は、イロクテイト®のU.S. prescribing informationをご覧ください。なお、未治療の患者さんについての適応は、Elocta®のEU Product Informationに含まれていません。

血友病Aについて
血友病は、血液の凝固能が低下する希少な遺伝性疾患です。血友病Aは、1年間に生まれる男児の約5千人に1人に発現し、女児ではそれより少数です。世界血友病連盟(WFH)は現在、全世界で約15万人が血友病Aと診断されていると推定しています4
血友病Aの患者さんは、出血を繰り返し、それに伴う痛み、不可逆的な関節損傷、また致死的な出血を引き起こすことがあります。第VIII因子は、予防的に注射すると、出血を止めるために必要な凝固因子に一時的に成り代わり、新たな出血エピソードを回避できます5。予防投与は、出血や関節破壊を未然に防ぐことができるので、WFHにより至適療法として推奨されています6

バイオベラティブについて
バイオベラティブは、血友病などの希少血液疾患領域に特化したグローバル・バイオテクノロジー企業です。 革新的な治療薬の世界レベルの研究開発とその製品化を通じて、患者さんの人生を変えることに貢献すべく、2017年2月1日バイオジェンの血液病事業から分社して業務を開始しました。バイオベラティブは、バイオジェンの科学的イノベーションの基盤を受け継ぐとともに、血液疾患の患者コミュニティと積極的に協働し、患者さんが最も必要とすることに進歩を生み出すことをミッションとしています。バイオベラティブの開発した血友病治療薬は、20数年ぶりに血友病治療の進展に大きく貢献しました。
バイオベラティブは本社をマサチューセッツ州ウォルサムに置くNASDAQ上場企業です。
詳細は www.bioverativ.com をご覧ください。

参考資料

  1. Witmer and Young, Therapeutic Advances in Hematology. 2013 Feb; 4(1):59-72.
  2. Hay and Dimichele. Blood. 2012.
  3. World Federation of Hemophilia, About Bleeding Disorders – How does immune tolerance induction work? Available at https://www.wfh.org/en/page.aspx?pid=647 . Accessed on December 14, 2017.
  4. World Federation of Hemophilia, Annual Global Survey 2016, published in October 2017. Available at: http://www.wfh.org/en/data-collection
  5. World Federation of Hemophilia. About Bleeding Disorders – Frequently Asked Questions. Available at: http://www.wfh.org/en/page.aspx?pid=637#Difference_A_B. Accessed on: June 17, 2016
  6. Guideline for the management of hemophilia, World Federation of Hemophilia, 2nd edition, http://www1.wfh.org/publications/files/pdf-1472.pdf. Accessed on December 2015