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バイオベラティブ、米国血液学会(ASH)にて血友病などの希少血液疾患領域の治療を転換する新たなデータを発表

• BIVV001(血友病A患者を対象とした、既存の治療を転換する可能性のある試験的なフォン・ヴィルブランド因子非依存性第VIII因子製剤)に関する口頭発表
• 因子の半減期を延長するイロクテイト®およびオルプロリクス®による治療では、長期的な有効性および安全性が証明されており、これを補強するデータを複数のポスターセッションで発表
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2018年11月15日 21:00
本資料は、米バイオベラティブ社が 2018年11月1日(現地時間)に発表したプレスリリースを日本語訳として発表させていただくものです。よって必ずしも日本の状況を反映したものでないことをご了承ください。内容につきましては原本である英文が優先します。

マサチューセッツ州 ウォルサム 2018年11月1日 –  希少血液疾患の患者さんの人生を変えることに邁進するサノフィグループのバイオベラティブは本日、2018年12月1~4日にカリフォルニア州サンディエゴで開催される第60回米国血液学会(ASH)年次総会で、血友病や鎌状赤血球症などの希少血液疾患の患者さんの治療を向上させる取り組みを示すデータを報告することを発表しました。

バイオベラティブの研究開発部門のエグゼクティブバイスプレジデントであるティム・ハリスは次のように述べています。「弊社がASHで発表する新たなデータでは、血友病による関節障害からの保護に対する私たちの取り組みや、希少血液疾患の患者さんにとって有意義でプラスの影響をもたらす可能性のある、私たちが注目している最先端のサイエンスを取り上げます。」

これらには、週1回以上の定期補充療法を行うことで、出血からの保護期間を延長する可能性のある、初の試験的な第VIII因子製剤BIVV001(rFVIIIFc-VWF-XTEN)の現在進行中の第1/2a相試験に関する口頭発表も含まれます。10月に開催された米国血友病財団(NHF)の出血障害会議(Bleeding Disorders Conference)で発表されたデータでは、BIVV001の単回低用量投与(25 IU/kg)により、高い因子活性レベル(7日間で5%超)を達成しながら、第VIII因子の半減期が前例のない37時間まで延長し、rFVIIIでみられた9.1時間よりも4倍長かったことが示されました。BIVV001は全般的に忍容性が良好で、インヒビターの発現はありませんでした。ASHでの発表には、本試験の高用量コホートの予備解析の結果などがあります。

さらに、イロクテイト®[遺伝子組換え血液凝固第Ⅷ因子Fc領域融合タンパク質製剤]およびオルプロリクス®[遺伝子組換え血液凝固第IX因子Fc 領域融合タンパク質製剤]の長期的な安全性および有効性を裏付ける結果も発表されます。なお、バイオベラティブとSobiによる、血友病Aを対象としたイロクテイト®の長期延長試験であるASPIRE試験および血友病Bを対象としたオルプロリクス®の長期延長試験であるB-YOND試験の両試験の最終結果も報告されます。両試験では、きわめて良好な出血コントロール、関節保護および4年間を超える服薬遵守が認められています。

バイオベラティブの血友病ポートフォリオからのポスター・プレセンテーションでは、さらにインヒビターを保有する重度血友病A患者さんを対象に免疫寛容導入(ITI)のために用いたイロクテイト®に関する後ろ向きチャート分析(米国およびカナダ)の更新が含まれます。インヒビターの治療は、血友病において依然として重大なアンメットニーズですが、米国およびカナダでは、ITIを目的としたイロクテイト®の使用は現在承認されていません。

さらに、バイオベラティブは、Sangamo Therapeutics, Inc.と共同開発している、鎌状赤血球症患者さんに対するゲノム編集細胞治療法候補であるBIVV003の非臨床データも発表します。BIVV003は、ジンクフィンガーヌクレアーゼ(ZFN)技術を使って患者さん自身の造血幹細胞(HSC)をゲノム編集するというウイルスを用いない細胞療法です。米国食品医薬品局により臨床試験実施申請が受理されたことで、バイオベラティブは鎌状赤血球症の成人患者さんを対象にBIVV003の安全性、忍容性および有効性を評価する第1/2相治験を開始することが可能となりました。NCT03653247.

 

<血友病に関する発表>

  • BIVV001:血友病A患者におけるVWF半減期の上限を克服する初めての第VIII因子製剤 - 保護期間を1週間以上延長する可能性あり  – ポスター番号636 –
    12月3日10:30 AM~12:00 PM(PT) Room 30D
  • インヒビターを保有する重度血友病Aの免疫寛容が誘導されない高リスク患者を対象にrFVIIIFcを用いて免疫寛容を誘導した実臨床データ   – ポスター番号2500 –
    12月2日6:00~8:00 PM(PT)
  • 血友病B患者を対象に最長3.7年間rFIXFcを投与した実臨床データから、出血コントロールおよび服薬遵守が向上し、治療の負担も軽減されることが明らかに  – ポスター番号2493 –
    12月2日6:00~8:00 PM(PT)
  • 血友病治療のパラダイムシフト:製剤(rFVIIIFcおよびrFIXFc)の半減期の延長
     – ポスター番号3514 –  12月2日6:00~8:00 PM(PT)
  • •従来の遺伝子組み換え型第VIII因子(rFVIII)製剤と比較した、遺伝子組み換え第VIII因子Fc領域融合タンパク質(rFVIIIFc)製剤による免疫寛容導入(ITI)の経済的影響  – ポスター番号3520 –
    12月2日6:00~8:00 PM(PT)
  • ヒト特異的FVIIIaを模倣した二重特異性抗体の非臨床in vivo試験を円滑に行うための新たなヒト血友病Aマウスモデル  – ポスター番号2458 –
    12月2日6:00~8:00 PM(PT)
  • 血漿中のFVIIIaを模倣した二重特異性抗体のリン脂質非依存性活性  – ポスター番号2461 –
    12月2日6:00~8:00 PM(PT)

 

<Sobiとの血友病における共同発表>
バイオベラティブとSobiは、オルプロリクス®およびイロクテイト®(欧州ではElocta®として販売)の共同開発および製品化を行っています。

  • 治療歴のある重度血友病A患者を対象に、最長4年間rFVIIIFcを投与したASPIRE試験の最終結果から確立された安全性および継続的な有効性が裏付けられる  – ポスター番号1192 –
    12月1日6:15~8:15 PM(PT)
  • 治療歴のある重度血友病B患者を対象に、最長4年間rFIXFcを投与したB-YOND試験の最終結果から確立された安全性、継続的な有効性および投与間隔の延長が裏付けられる  – ポスター番号1214 –
    12月1日6:15~8:15 PM(PT)

 

<鎌状赤血球症に関する発表>
バイオベラティブとSangamo Therapeutics, Inc.は、βサラセミアと鎌状赤血球症のためのZFN仲介ゲノム編集細胞治療法の開発と製品化を目的に、グローバルな独占的提携を結んでいます。

  • 鎌状赤血球症に対するex vivoでのゲノム編集細胞治療法:ジンクフィンガーヌクレアーゼを用いてBCL11A遺伝子の赤血球エンハンサー(erythroid enhancer)を破壊することにより、プレリキサホルで動員されたヒトCD34陽性細胞における胎児型ヘモグロビンを増加  – ポスター番号2190 –
    12月1日6:15~8:15 PM(PT)
  • 臍帯血由来の赤血球における鎌状化を抑制する化合物のLC-MS分析により、胎児型ヘモグロビンの改変およびグロビン鎖の結合優先度が明らかに  – ポスター番号1074 –
    12月1日6:15~8:15 PM(PT)
     

<プロダクトシアター>
本総会で発表されるデータに加え、バイオベラティブは血友病と寒冷凝集素症に関する最新研究を取り上げるプロダクトシアター2件の後援をしています。以下の2件のイベントには、出席者全員がご参加いただけます:

  • 寒冷凝集素症(CAD)におけるC1活性化による溶血に伴うリスクを明らかにする
    12月1日11:30 AM~12:30 PM サンディエゴ・コンベンションセンター2階Room 2
  • 再考:血友病における仮説の検討と治療の未来
    12月3日12:15~1:15 PM サンディエゴ・コンベンションセンター2階Room 2

 

BIVV001について
BIVV001(rFVIIIFc-VWF-XTEN)は、血友病A患者さんに対して週1回以上の定期補充療法を行うことで、出血からの保護期間を延長することを目的とした、新しい試験的な遺伝子組み換え型第VIII因子製剤です。BIVV001は、循環時間を潜在的に延ばすためにフォン・ヴィルブランド因子およびXTENポリペプチド領域を加えることで、弊社の革新的なFc融合技術に基づいて作られています。これは、現在の第VIII因子製剤に半減期の制限を課すと考えられているフォン・ヴィルブランド因子の上限を打ち破ることが示された唯一の製剤です。BIVV001は2017年8月、米食品医薬品局から希少疾病用医薬品指定を受けました。

イロクテイト®/Elocta®について
イロクテイト®[遺伝子組換え血液凝固第Ⅷ因子Fc領域融合タンパク質製剤]は、血友病A患者さんを対象とし、Fc領域融合技術を用いて体内を長時間循環するよう開発された、遺伝子組換え血液凝固第Ⅸ因子製剤です。第VIII因子を免疫グロブリンGサブクラス(IgG1:身体に広くみられるタンパク質)のFc領域に融合させることで、イロクテイト®は自然の経路を利用して、より長時間体内に留まることが可能になります。Fc領域融合技術は15年以上使われてきたものですが、バイオベラティブとSwedish Orphan Biovitrum AB(publ)(Sobi)がその技術を最適化し、血友病の治療に利用する最初の企業となっています。イロクテイト®は、動物やヒトの添加物を用いずにヒト細胞株を使用して製造されています。
イロクテイト®は、米国、日本およびカナダにおいて承認されており、バイオベラティブによって販売されています。また、オーストラリア、ニュージーランド、ブラジル、サウジアラビア、クェートなどの国々でも承認され、バイオベラティブはそれらの地域での販売権を有しています。EU、スイス、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェーなどではElocta®として承認されており、Sobi社によって販売されています。
他の因子置換療法剤と同様、血友病Aの治療中に、アレルギーのような過敏反応、およびインヒビターの発現が起きる可能性があります。イロクテイト®/Elocta®については、未治療の患者さんを含め、インヒビターの発現が観察されています。詳細は、イロクテイト®U.S. prescribing informationをご覧ください。なお、未治療の患者さんについての適応は、Elocta®EU Product Informationに含まれていません。

血友病AおよびBについて
血友病は、血液の凝固能が低下する希少な遺伝性疾患です。血友病Aは、1年間に生まれる男児の約5千人に1人に発現し、女児ではそれより少数です。血友病Bは、1年間に生まれる男児の約2万5千人に1人に発現し、女児ではそれより少数です。世界血友病連盟(WFH)は現在、全世界で約18万人が血友病Aまたは血友病Bと診断されていると推定しています1
血友病A、Bの患者さんは、出血を繰り返し、それに伴う痛み、不可逆的な関節損傷、また致死的な出血を引き起こすことがあります。第VIII因子または第IX因子は、予防的に注射すると、出血を止めるために必要な凝固因子に一時的に成り代わり、新たな出血エピソードを回避できます2。予防投与は、出血や関節破壊を未然に防ぐことができるので、WFHにより至適療法として推奨されています3

鎌状赤血球症について
世界で毎年30万人の子どもが鎌状赤血球症を持って生まれており、米国には約10万人の鎌状赤血球症患者さんがいます4。鎌状赤血球症患者さんは、全身の細胞に酸素を運ぶ赤血球中のタンパク質であるヘモグロビンを変異させる遺伝子を持っています。鎌状変異によって赤血球が鎌(三日月)のような異常な形になることで、酸素運搬機能が低下し、それが慢性貧血、深刻な疼痛を伴う脈管閉塞症の発症、多臓器障害、脳卒中などの合併症、余命短縮につながります。

バイオベラティブとSobiの協力関係について
バイオベラティブとSobiは、オルプロリクス®[遺伝子組換え血液凝固第IX因子Fc 領域融合タンパク質製剤]とイロクテイト®[遺伝子組換え血液凝固第VIII因子Fc領域融合タンパク質製剤](欧州ではElocta®として販売)の開発と商業化について協力関係にあります。バイオベラティブは、北米と、その他の世界におけるSobi社の担当を除いた地域における最終的な開発・商業化権、また、製造を担当しています。Sobiは、担当地域(基本的に欧州、北アフリカ、ロシア、および中東市場の大半)における 最終的な開発·商業化権を有しています。

Sangamoとバイオベラティブの提携について
バイオベラティブとSangamoは、鎌状赤血球症とβサラセミアのためのZFN仲介ゲノム編集細胞治療法の開発と製品化を目的に、グローバルな独占的提携を結んでいます。提携契約条件に基づき、バイオベラティブはBIVV003の第1/2相治験の実施とそれに続くグローバルな臨床開発と製造、製品化を担当します。

サノフィグループのバイオベラティブについて
サノフィグループのバイオベラティブは、革新的治療法の世界的な研究、開発、および製品化を通じ、血友病およびその他の希少血液疾患の患者さんの人生を変えることに邁進しています。バイオベラティブは、血液疾患コミュニティと積極的に連携することに全力を注いでおり、弊社の開発した血友病治療薬は上市時、20数年ぶりに血友病治療の進展に大きく貢献しました。
詳細については、www.bioverativ.comをご覧いただくか、Twitterで@bioverativをフォローしてください。

  1. World Federation of Hemophilia. Annual Global Survey 2015, published in October 2016.  
    Available at: www1.wfh.org/publication/files/pdf-1669.pdf. Accessed on May 23, 2017. 2. World Federation of Hemophilia.
  2. About Bleeding Disorders – Frequently Asked Questions.
    Available at: www.wfh.org/en/page.aspx?pid=637. Accessed on May 23, 2017.
  3. World Federation of Hemophilia. Guideline for the management of hemophilia, 2nd edition.
    Available at: www1.wfh.org/publication/files/pdf-1472.pdf. Accessed on May 23, 2017.
  4. World Health Organization; Piel et al. 2013. Lancet 381: 142-51.