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重症血友病B患者の出血防止にオルプロリクス®の間隔を延長した定期補充療法が 安全かつ効果的であることを示す新しいデータを発表

- B-LONG試験およびB-YOND試験の事後縦断的解析の結果、14日以上の間隔を空けた個別化定期補充療法に移行した患者では年間出血率が低値を維持したことが示されました。
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2017年12月21日 0:00
本資料は、米バイオベラティブ社が 2017年12月11日(現地時間)に発表したプレスリリースを日本語訳として発表させていただくものです。よって必ずしも日本の状況を反映したものでないことをご了承ください。内容につきましては原本である英文が優先します。

アトランタ  2017年12月11日-  バイオベラティブ(ナスダック:BIVV)とSwedish Orphan Biovitrum AB(publ)(Sobi™)(STO:SOBI)は本日、新しく実施した事後縦断的解析の結果、半減期の長いオルプロリクス®〔遺伝子組換え血液凝固第IX因子Fc領域融合タンパク質製剤〕を14日以上の間隔で投与することが、治療負担の少ない個別化定期補充療法で利益を得たいとする患者さんにとって有望なオプションとなり得ることが示されました。この解析結果は、第59回米国血液学会年次総会のポスターセッションで発表されました。

オルプロリクス®は、Fc領域融合技術を用いて体内を長時間循環するよう開発された、遺伝子組換え血液凝固第IX因子製剤です。オルプロリクス®は、長時間作用の血友病B治療薬の中でも最長の実臨床経験を有し、頑健な臨床開発プログラムや継続試験の一環として3年以上にわたり、延べ150人以上の成人、青少年、小児において試験が行われています。

重症血友病B患者さん123人を対象とした主要な第3相B-LONG試験およびB-LONG試験の93人の患者さんを含むオルプロリクス®長期継続B-YOND試験のデータを用いて、14日以上の間隔を空けた長期的な定期補充療法レジメンに移行した個別化治療の被験者22人(成人および12歳以上の青少年)の長期アウトカムを評価しました。この縦断的解析から、最長3年の定期補充療法における投与間隔を14日に延長することにより、これらの被験者において一貫した出血率の低下が認められました。

バイオベラティブのメディカル担当シニア バイス プレジデントのMaha Radhakrishnan医学博士は次のように述べています。

「これらのデータから、オルプロリクス®の個別化定期補充療法を1週毎または10日毎の間隔で始めて、その後2週毎以上の間隔で投与するレジメンは、血友病Bの患者さんにとって最適な出血防止オプションとなり得ることが示されました。投与間隔を空けた個別化投与、患者さんと医師が出血防止の最大化と治療負担の最小化のバランスを考えた治療計画を患者さん毎の特性に合わせて設定できます。当社は引き続き、血友病B患者さんの長期アウトカムの改善に取り組んでいきます」

試験前にさまざまな治療レンジンを受け、試験中の任意のときに間隔延長投与に切り替えた22人の被験者のデータをこの縦断的解析の対象としました。22人中10人はオルプロリクス®投与前に予防的投与を受け、12人は出血時治療(オンデマンド療法)を受けていました。この解析の結果、次のことが示されました。

  • 試験前に予防的投与を受けた患者さんは14日以上の間隔延長投与により、年間出血率(ABR)が試験前の2.0から1.8に改善して出血を十分防止できました。
  • 試験前に出血時治療(オンデマンド療法)を受けた被験者では、ABRの中央値が25(22~36)から1.4(0.6~5.8)に低下しました。
  • 22人の患者さんで14日以上の投与間隔レジメンを継続した期間の中央値(IQR:四分位範囲)は3.4年(1.8~4.0)でした。
  • 14日以上の投与間隔レジメンを受けた患者さんは、3年間の年間自然出血率の中央値が0.7と良好にコントロールされました。

Sobiのメディカル&サイエンティックスアフェアーズ責任者のArmin Reininger医学博士は次のように述べています。
「今回の知見は、オルプロリクス®を1週から2週間隔で投与することで、血友病Bに伴う自然出血と関節内出血を長期にわたって良好に防止するという、これまでの経験を強力に裏付けるものとなりました。これからも、バイオベラティブと協力して、疾患の負担を軽減し、血友病患者さんの生活を有意に改善するオルプロリクス®の可能性を探っていきます」。

バイオベラティブは、米国血液学会年次総会の開催早期に「In Vivo SPECT画像分析法を用いた血友病Bマウスにおける従来製剤とEHL製剤の血管外分布の比較検証」と題した前臨床画像解析データを発表しました。このデータから、オルプロリクス®は他の第IX因子分子に比べて、関節領域の組織内分布と貯留が多いことが示されました。この結果は、オルプロリクス®をはじめとする第IX因子療法の血管外分布が出血防止および関節の健康改善に及ぼす影響を、Invicroと協力して継続的に調べている成果の一つです。

B-YOND長期継続投与試験について
B-YOND試験は、B-LONG試験を終了した93人(81%)の被験者とKids B-LONG試験を終了した23人(100%)の被験者からなる計116人の前治療歴のある男性を組み入れました。主要評価項目はインヒビターの発現で、副次的評価項目は一人当たりの年換算出血エピソード回数(関節内自然出血率を含む)、一人当たりのオルプロリクス®投与日数、オルプロリクス®使用量(合計IU/kg/人/年)、出血時治療に対する被験者の評価です。

オルプロリクス®について
オルプロリクス®〔遺伝子組換え血液凝固第IX因子Fc領域融合タンパク質製剤〕は、血友病B患者を対象とし、Fc領域融合技術を用いて体内を長時間循環するよう開発された、遺伝子組換え血液凝固第Ⅸ因子製剤です。第IX因子を免疫グロブリンGサブクラス1(IgG1:身体に広くみられるタンパク質)のFc領域に融合させることで、オルプロリクス®は自然の経路を利用して、より長時間体内に留まること(半減期の延長)が可能になります。Fc領域融合技術は15年以上使われてきたものですが、バイオベラティブとSobiがその技術を最適化し、血友病の治療に利用する最初の企業となっています。オルプロリクス®は、動物やヒトの添加物を用いずにヒト細胞株を使用して製造されています。

オルプロリクス®は、米国、日本およびカナダにおいて、血友病Bの治療薬として承認されており、バイオベラティブによって販売されています。また、オーストラリア、ニュージーランド、ブラジルなどの国々でも承認され、バイオベラティブはそれらの地域での販売権を有しています。EU、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイス、クウェート、サウジアラビアでも承認されており、Sobiによって販売されています。

オルプロリクス®については、血友病Bの治療中にアレルギーのような過敏反応、およびインヒビターの発現が、前治療歴のない患者さんを含め、観察されています。詳細は、オルプロリクス®U.S. prescribing informationをご覧ください。なお、前治療歴のない患者さんについての適応は、EU Product Informationに含まれていません。

血友病Bについて
血友病Bは、正常な血液の凝固に必要な第 IX 因子が減少または欠乏することにより引き起こされます1。世界血友病連盟(WFH)は、現在全世界で約 29,700人が血友病Bと診断されていると推定しています2
血友病 B の患者さんは、出血エピソードを繰り返し、それに伴う痛み、可動域の減少、また不可逆的な関節障害を引き起こし、最悪の場合、臓器出血や致死的な出血を引き起こすこともあります。
第 IX 因子補充療法は、止血に必要な凝固因子に成り代わり、予防的に投与されれば、新たな出血エピソードを回避することができます1

バイオベラティブについて
バイオベラティブは、血友病などの希少血液疾患領域に特化したグローバル·バイオテクノロジー企業です。 革新的な治療薬の世界レベルの研究開発とその製品化を通じて、患者さんの人生を変えることに貢献すべく、2017年2月1日バイオジェンの血液病事業から分社して業務を開始しました。バイオベラティブは、バイオジェンの科学的イノベーションの基盤を受け継ぐとともに、血液疾患の患者コミュニティと積極的に協働し、患者さんが最も必要とすることに進歩を生み出すことをミッションとしています。バイオベラティブの開発した血友病治療薬は、20数年ぶりに血友病治療の進展に大きく貢献しました。
バイオベラティブは本社をマサチューセッツ州ウォルサムに置くNASDAQ上場企業です。
詳細は www.bioverativ.comをご覧ください。

Sobiについて
Sobiは、希少疾患に特化した国際的な製薬会社です。患者さんの生活を向上させる革新的な治療とサービスを開発し、提供することを使命としています。製品ラインナップは、主に血友病、炎症および遺伝性疾患を対象としています。また、欧米、中東、北アフリカおよびロシアの提携会社の希少特定疾患用製剤を販売しています。Sobiは、バイオテクノロジー分野のパイオニアであり、タンパク質生化学およびバイオ医薬品製造において世界クラスの能力を有しています。2016年のSobiの売上は52億スウェーデンクローナ(6.08億米ドル)、従業員数は約760人でした。株式(STO:SOBI)はNASDAQストックホルムに上場しています。詳細はwww.sobi.com をご覧ください。

バイオベラティブとSobiの協力関係について
バイオベラティブとSobiは、オルプロリクス®[遺伝子組換え血液凝固第IX因子Fc 領域融合タンパク質製剤]とイロクテイト®[遺伝子組換え血液凝固第VIII因子Fc領域融合タンパク質製剤](欧州ではElocta®として販売)の開発と商業化について協力関係にあります。バイオベラティブは、北米と、その他の世界におけるSobi社の担当を除いた地域における最終的な開発·商業化権、また、製造を担当しています。Sobiは、担当地域(基本的に欧州、北アフリカ、ロシア、および中東市場の大半)における、最終的な開発·商業化権を有しています。

参考資料
1 World Federation of Hemophilia. About Bleeding Disorders – Frequently Asked Questions: Available at: https://www.wfh.org/en/sslpage.aspx?pid=637#Difference_A_B.  Accessed on: November 11, 2017.
2 World Federation of Hemophilia. Report on the Annual Global Survey 2016. Available at: www1.wfh.org/publications/files/pdf-1690.pdf.  Accessed on: November 11, 2017.